緑内障は白内障とならんで目の病気のなかでは最も多く、40歳以上の20人に1人、その数は約400万人とも言われています。緑内障は一般には眼圧(眼球内の圧力)が上昇し、そのことによって視神経が損傷してしまい視野が狭くなってしまうという病気です。非常にゆっくりと視野が狭くなっていく為、自覚症状に乏しく発見が遅れるケースが多く見られます。視野が狭くなってきたと感じた場合には病気が進行しているので初期段階での眼圧検査、視野検査が重要となってきます。また、急性緑内障の場合には眼圧が急性に上がるため激しい頭痛、目の痛み、腹痛、嘔吐などの症状が突然起こります。激しい頭痛などによる症状から脳疾患と疑われやすく診断が遅れることも多いのですが、対処が遅れると一晩でも失明の危険がありますので早急な治療が必要です。
緑内障は自覚症状が非常に出にくい病気です。緑内障によって失われた視野は二度と回復しませんので、早期発見、早期治療が非常に重要となります。また遺伝による発症も見られるため血縁者に緑内障の方がいらっしゃる方は一度検査を受けることをおすすめします。
急性緑内障の場合では点眼薬や点滴で眼圧(眼球内に圧力)を下げ、激痛を和らげてから早急にレーザー治療で進行を食い止めます。
手術直後はリカバリールームで安静にしていただきますが、しばらくすれば歩いたり、食事をしたりとふだんどおりの生活をしていただいてかまいません。目に衝撃を与えると傷口が開く場合もありますので注意しましょう。また、手術後は定期的に医師の診察を受け、合併症を起こしてはいないかなどを確認しましょう。